脳の視床下部の嘔吐中枢には、セロトニン受容体があります。セロトニン拮抗薬は、その受容体に働き、吐き気を抑える薬です。
10年ほど前にこの薬が登場してから吐き気の強い抗ガン剤が外来でも使われるようになりました。この薬が開発される前は、抗ガン剤は入院して行う必要があり、また入院してもこの吐き気のために治療を拒否したりといったことがありました。プラトシンなどの投与の前にセロトニン拮抗薬を投与することによって吐き気を訴える人が非常に少なくなりました。
吐き気かあったとしても悪心程度ですむようになりました。
カイトリル(一般名:塩酸グラニセトロン)
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