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ガン最前線

現代は、すでに2人に1人が発症する「ガン」について溢れた情報の中で特に大事な内容のみをピックアップ。

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末梢神経障害

微少管のはたらきを阻害する薬では末梢神経障害が起こります。微少管は神経細胞の軸索にあり、神経細胞の栄養を運ぶシステムの中心になっているたんぱく質です。

そのたんぱく質の働きを薬が阻害するために神経の先のほうほど栄養障害が起こりますので、長い神経ほど障害が起こりますので手の先や足の先のほうがしびれたりします。
ビタミンB12を投与したり運動すると多少よくなりますが治療後も半年くらいは末梢神経障害が残ります。

抗ガン薬 フィルデシン(一般名:塩酸ビンデシン)
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CEF療法

CEF療法とCAF療法は、乳ガンの標準治療として現在最も使われている治療法の1つです。

CEF 療法ではエンドキサン、5-FU、ファルモルビシン、CAF療法ではファルモルビシンのかわりにアドリアシンが使われます。ファルモルビシンのほうが心毒性が弱いとされており、∃ - ロッパではCEF療法がかなり使われるようになりました。

アメリカと日本ではまだCAF 療法のほうが多いのですが、今でも変更される可能性があります。

残念ながらファルモルビシンは、日本での保険承認量では効果が弱いため、まだおきかわっていないのが現状です。

抗ガン剤ノバントロン(一般名:塩酸ミトオキサントロン)についてはこちら。

骨髄抑制

タキソテールタキソールは、骨髄抑制が非常に少ない薬です。一般に抗がん剤の投与量を多くするほど、骨髄抑制があらわれます。しかしこれらの薬では毎週投与しても骨髄抑制は少ないとされています。

しかし全くないわけではありません。骨髄抑制の程度は、白血球の数、とくに好中球という菌を殺す細胞がどれくらいいるかによって判断します。好中球の数が1000以下、白血球全部の数が2000以下になっている場合に骨髄抑制があるといいます。

骨髄異形成症候群

体の中には染色体がありますが、染色体の中で5番、7番、8番の染色体に異常をきたしていることがあり、その異常をもった方が30% くらいの頻度で白血病になることから、骨髄異形成症候群は以前「前白血病状態」といわれていました。

現在ではインターフェロンの反応性に関する遺伝子の異常や、がんの抑制遺伝子で有名な郎という遺伝子に異常があって、骨髄異形成症候群をきたしていることが多くなっています。

骨髄異形成症候群は、骨髄の中でつくられた正常な細胞が血液のほうに出てきていない状態をいいます。悪い細胞が少ない場合は、ノイアップなどの﹈コロニー 刺激因子を使うと良くなることがあります。
一方、白血病の元になる「芽球」という悪い細胞が増える場合には、抗がん剤で治療することが治療法となります。

抗ガン薬「スタラシド(一般名:シタラビン オクホスファート)」についてはこちら。

ICE療法

これまでに悪性リンパ腫の治療で行われていた「CHOP療法」などにくらべると、ICE療法では使われている薬が重複していないこと、またICE療法のあとの回復期に血液中に造血幹細胞がたくさんでてきて採取しやすいということが特徴です。

ICE療法で治療しながら造血幹細胞を採取するというのが能率がいいため、海外では再発したリンパ腫などの治療で広まっています。治療自体はそれほど強いものではないのですが、幹細胞が末梢の血液に出やすいということから、使われています。

抗ガン薬「イホマイド(一般名:イホスファミド)」についてはこちら。

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