抗がん剤はほかの一般薬とことなり、妊婦や授乳中の女性に投与することはできません。しかし、まれに白血病や乳ガン、子宮ガンが妊娠中に見つかる場合があります。
その場合、できるだけすみやかに妊娠を終えて、治療できるのがいちばんよいです。しかしどうしてもできない場合には、患者さんに説明をして同意を得たうえで治療に入ることがあります。
乳ガンや子宮ガンなどのホルモンが関係するがんの患者さんが妊娠していることがわかりますと、一般には妊娠を終わらせてがんの治療に集中する場合と、がんの治療を多少延期して妊娠を継続する場合とがあります。
これは婦人科のかなりくわしい専門の先生に相談をしないと決定ができないと思います。個々の症例でかなりちがうと思います。
一般に授乳時は、母乳中に薬の1000分の1くらいの濃度が出てきます。どの薬も口から小児に入ると、10000分の1だからといって安全なわけではありません。「テトラサイクリン」という抗生物質を服用している母親が母乳をあたえると、子供の歯の色が変色してしまいます。
乳幼児に安全な薬というのは、抗がん剤には1つもありません。一般には授乳中にはこれらの薬は投与できませんし、投与している問は授乳は勧められません。
ヒスロンH(一般名:酢酸メロキシプロゲステロン) | ガンに効く薬