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ガン最前線

現代は、すでに2人に1人が発症する「ガン」について溢れた情報の中で特に大事な内容のみをピックアップ。

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セレンは活性酸素を無害化する「グルタチオンペルオキダーゼ」を生成する

ミネラルのひとつセレンの投与でガン死亡率50%ダウンの報告も人間が必要とするミネラルは数多い。その中で、鉱物成分のセレンは、以前から「ガン予防に強く作用している」と、いわれ続けてきたものの、はっきりと結論づける調査データがないままであった。
そのセレンのガン予防効果を断定する研究報告が、米国アリゾナ大学医学部ガンセンターから発表された。
これは患者の追跡調査をまとめたもので、研究を行ったのは同大学のラリー・クラーク博士らのグループである。クラーク博士らはガン予防の中でも、まずは皮膚ガンに対してセレンが効果を発揮するのでは、と考えた。
皮膚ガンといっても、有刺細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫などがあり、クラーク博士らは表皮の基底細胞などから発生する基底細胞ガンにかかったことのある患者1312人を選び出した。

まずは、その患者たちを2 グループに分け、一方には1 日200マイクログラムのセレンを4年半投与。1 マイクログラムは100万分の1 グラムなので、ごく微量である。

もう一方には意識的に投与することはなかった。投与開始から6年半近く経過を見た結果、皮膚ガンの再発も含めてガンにかかった人は両グループ合わせて約200人だった。

皮膚ガンの再発率では両グループにほとんど違いはなかったものの、ガン全体の発生率には大きな違いが出た。セレン投与グループは、無投与グループに比べてガン発生率は37% も低く、ガン死亡率も50% も低かった。

ガンを部位別に見て無投与グループよりも発生率が極めて低かったのは、前立腺ガンで63% 、大腸ガンで58% 、肺ガンで46% だった。

米国ではガン予防に結びつく明るい研究結果として高く評価されている。健康を維持する必須ミネラルは多く、カルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄などは比較的大量に摂取しなければならない。が、微量であっても毎日摂取する必要のあるミネラルが、亜鉛、ヨウ素、鋼、マンガンなどとともにセレンもそうである。

とりわけ、ミネラルの中でガン予防に働くのはセレンで、身体の中にできた活性酸素(身体をサビさせる物質) を無毒化するグルタチオンペルオキダーゼを作り出す成分。
つまり、抗酸化物質である。さらに、ビタミンEと手を結んで一緒にガン予防に作用することもわかっている。ということは、セレンを多く含んだ食品を毎日しっかり食べる必要がある。

ブロッコリー、タマネギ、ニンニク、トマト。ゴマや小麦のふすま。魚ではマグロ、カレイ。貝ではカキやハマグリなどに多く含まれている。そして、ビタミンEを多く含む食品と一緒に食べるとさらに効果的。

米国などではビタミンと同様に、健康食品として売り出されている。日本でもセレンを多く含んだお茶なども出ているので、健康食品売り場をのぞいてみるのもいいだろう。ただし、過剰に摂取すると逆に毒性を引き起こすとされ、米国では1 日の摂取量は50〜2 00 マイクログラムとされている。日本ではその目安はまだ示されていない。が、200マイクログラム以上は好ましくないと思われる。
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カテキン、アントシアニンが活性酸素除去に役立つ「クランベリー」

目のトラブルに効果があるだけでなく・SOD作用の強い物質を多く含む

目のトラブルに効果があると、1996年頃から日本で人気になってきたのがブルーベリー。いやいや、パワーでは負けないぞ、と、ここへきて急激に人気を集めてきたのがブルーベリーと同じ、ツツジ科の中のスノキ属の植物・クランベリー。

ヨーロッパ北中部、北アメリカに産し、昔からジュースやジャムの形で広く利用されてきた。そのクランベリー、目にいいだけではなく、何とガンも予防するといわれているの。

「クランベリーは赤い小さな果実で、色素のアントシアニンと、お茶にも含まれているカテキンがあり、それらがガン予防に働くのです」と、東京理科大学薬学博士 はいう。
事実、静岡でお茶をたくさん飲む川根地区と、他の地区とを比較すると、川根地区の胃ガン発生率は4分の1。いまやカテキンの胃ガン予防作用に異論はない。「カテキンにしろ、アントシアニンにしろ、抗酸化物質としての働きです。
こちらにも緑茶の産地ではがんの死亡率が圧倒的に低いことが紹介されています。

つまり、SOD( スーパーオキサイドデイスムターゼ= 活性酸素消去酵素) 作用があるからです。

体内でフリーラジカルを消去するのがSOD 。あらゆる生物はSOD など、フリーラジカルを消去する酵素を備えているものの、処理能力を超えたり処理能力が落ちると、遺伝子が傷つけられる。フリーラジカルの発生を抑えるには、まず、フリーラジカルが発生しないようなライフスタイルが大事。

タバコは吸わず、お酒はほどほど。激し過ぎる運動も控える。そして、処理能力をアップさせるにはSOD 作用の強い物質(抗酸化物質) を多く含んだ食品を摂取すること。

カテキンの含有量ではお茶のほうがクランベリーよりも多い。だが、クランベリーにはカテキン以外にアントシアニンが含まれており、お茶に負けないSOD作用があります。
ガン予防が期待できるクランベリーの量は、健康食品で摂取すると500mg1粒を1日6~10粒程度、生の果実で摂取する場合にはすごい量で大変になるtがサプリのような形になっていれば摂取しやすい。

睡眠の重要性

人間がガン細胞を増殖させてしまうか叩くかは「免疫力の強さ」 に大きく依存するので、眠りをおろそかにはできない。

ガンに負けない体をつくるには質のいい睡眠が必須。

質のいい睡眠とは「シンデレラ睡眠」をと呼ばれる。深夜12時までに布団の中に入ると、より質のいい眠りが得られるのである。睡眠は深い眠りの「レム睡眠」と、浅い眠りの「ノンレム睡眠」があり、それが交互に繰り返される。
たとえば入眠儀式なども役立つのでやってみる習慣をつけるとよい。


リズム1時間半程度で4 ?6回。6 ?9時間となる。そこには3時間の差があるが、短くても質のよい眠りが得られればいいが、その最低限が6時間といえる。では、なかなか眠りに入れない人には、次の7点を実行すると、よりスムーズに人眠できるはずである。
      1. ぬるめのお風呂にゆっくり入り半身浴を行う。身体が十分リラックスヘと向いていく。
      2. 瞑想、自己暗示法、腹式呼吸法など、ベッドでできる自分なりのリラックス法を身につける。これが入眠儀式になると非常によい。
      3. 普段から葉酸やビタミンB12を十分に摂取する。
      4. カルシウム、マグネシウムを普段から十分に摂取する。

        カルシウムは鎮静効果があり、マグネシ

      5. 昼間~夕方の間に適度な運動をする。
      6. 夕方以降はカフェインを控える
      7. なやみごとをベッドに持ち込まない

不眠に悩む人の多くはほとんど運動をしないと、精神神経科医の多くは指摘する。疲れるほどではない運動を、昼間や夕方に行うと、効果がよく出る。朝や夜の運動は睡眠への結びつきは弱いという。1日1回の散歩で十分。カフェインの効果には多少時間がかかるので、夕方以降はコーヒー、紅茶、お茶などは控える。かといって、水分摂取も控えろというのではない。ミネラルウオーターを上手に摂取するのがおすすめ。などがあります。

7項目を全部満たすのは大変ですが意識するだけでも快眠の達成に早く近づくはずです。

朝晩2回のはみがきがガン予防になる

がんになりにくい人とは、どんな人か。最近、生活習慣や遺伝子の特徴と発がんとの関係が次々と解明されているが、愛知県がんセンターの研究グループが注目したのは、歯磨きの習慣。毎日2回以上歯を磨く人は、口腔がんや食道がんのリスクが低下するという。

食物は、まず口の中(口腔)に入り、飲みこむことによってのど(咽頭・喉頭)を通過、さらに食道を下って胃に入る。
「この部分にできるがんは、生活習慣と関連が深い。手足にかかったらやけどするような熱いスープを飲むなど、体のほかの部分より強い刺激を受けていることによる。
喫煙、飲酒、かゆ粥など熱い物を食べる習慣のある地域でがん罹患率は明らかに高い。

「予防には禁煙や節酒が重要だが、リスクをさらに減らすには、がんと関連のある別の生活習慣を探す必要がある」と研究に着手した。
愛知県がんセンターでは、21年前から病院を訪れた患者に生活習慣などに関するアンケート調査を行い、膨大な疫学データを蓄積している。今回、2000年12月から05年の11月までの5年分を利用し、口腔から食道にかけてのがんリスクと生活習慣を調べた。この部位にがんを発症した961人と、がんでない2833人のデータを解析したところ、1日1回歯を磨く人で発症リスクをlとしたときに、1回も磨かない人、1日2回以上磨く人で発症リスクに大きな差があることがわかった。
すべてのがんで歯を磨かない人はリスクが高く、しかも1日l回より2回磨いた方がリスクが低かった。
数値算出の際には、喫煙、飲酒、性別、年齢などの影響が及ばない処理がされているので、歯磨きはどんな人でもがんリスク低減につながる。
口腔から食道にかけてのがんは南アジアから中東にかけて罹患率が高く、そうした地域でも簡単にできる予防法として提案したいという。
なぜ歯磨きによってがんリスクが軽減するのか。理由はまだ明らかになっていないが、口の中には無数の細菌がいて、なかにアルデヒドなどの有害物質を発生させる細菌もいる。歯磨きによって口内の細菌量をコントロールすることで、がんを予防していると考えられるという。1日のうち、いつ磨くのが効果的か。科学的データはないが、就寝中は唾液分泌が少なく化学物質の蓄積も多い。朝食後と就寝前に磨くのが効果的だと考えている。

ガン治療にビタミンC点滴療法

「ビタミンC」が、がんの治療に用いられ始めた。05年に米国で「ビタミンCはがん細胞だけを殺す」というセンセーショナルな論文が発表されて以来、研究が盛んになり、代替療法ながら副作用のない最先端治療として、米国では既に1万人もの医師が採用しているという。
日本でも治療を受けられるクリニックが増加中だ。

1回に60gもの超高濃度のビタミンCを点滴で直接静脈に投与するーこれが「高濃度ビタミンC点滴療法」と呼ばれるがんの治療法。
健康な人が1日に必要なビタミンCは1g とされるので尋常ではない量だが、「大量に血中に投与することでがん細胞に作用する」というのは、日本でビタミンC点滴療法の普及に務める、杏林大学保健学部救急救命学科の教授。
しかも、乳がん、前立腺がん、肺がん、肝臓がん、大腸がんをはじめ、多くのがんに有効との報告があるという。ビタミンC ががんに効くのはなぜか。「それは強い抗酸化作用でがん細胞を攻撃するため。ビタミンC は体内の活性酸素を除去する過程で、活性酸素の一種である過酸化水素を発生する。正常な細胞はこの過酸化水素を分解して無害化する酵素を持っているが、がん細胞はこの酵素が少ないため分解できない。

ビタミンCを大量に投与すると、過酸化水素が大量に発生し、がん細胞を攻撃すると考えられている。
患者は、他の病院でがん治療を受けながら、ここでビタミンC点滴療法を受ける。「ビタミンCは抗がん剤による免疫力低下や痛みなどの副作用の軽減にも有効」という。大量に投与することで弊害は? と心配になるが、「ビタミンCは水溶性で余分にあると排出されるため、副作用の心配もほとんどない」と柳澤教授。柳澤教授が主宰する「点滴療法研究会」では、前出の「国際人問機能改善センター」のプログラムを指導しており、日本でも既に150以上の医療機問が実施。「点滴療法を始めて3カ月問でがんが小さくなるなど、驚くべき効果もでている。

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