ガン患者が急増していますが、ガン全体の60%程度は完治しています。ガンになったからといってすべて絶望的ではないのでしっかり自分のガンがどの程度の進行度なのかを検査する必要があります。
ガンの治りやすさの指標である5年生存率はガンができる臓器によって大きく異なります。乳がん、前立腺ガン、甲状腺ガン、皮膚ガンで90%程度ですが、食道ガン、肺ガン、肝臓ガンで30%、膵臓ガンでは7%程度です。
同じ臓器のガンでもガンの病巣がまだ小さく、臓器にとどまっている段階なら完治の可能性は高くなります。ガンの増殖が数s無と臓器の外に出てリンパ節などへ転移します。
この段階になると進行ガンと呼ばれますが、まだ完治の望みは捨ててはいけません。
他の臓器に転移している場合には治療は非常に困難になってしまいます。
一般的にガンはできたもとの臓器である原発巣からリンパ節へと広がり、さらに遠隔臓器へ転移します。
ガンの進行度の度合いはもとの臓器にあるガンの大きさ、リンパ節への転移、離れた臓器への転移の有無によって表現します。
それぞれの英語表記の頭文字であるT、N、MをとってTNM分類と呼ぶ方式をもっとも使います。
多くは、T1~T4と数字が大きくなるほど病巣が大きくなります。N0~N3は、数字が大きくなるほど遠くのリンパ節に転移していることを指します。
M0は、遠隔転移なしでM1の遠隔ありと区別します。T1N0M0は、ステージ1で早期ですが遠隔転移のあるM1となるとTやNの数字に関係なくステージ4の進行した状態ということになります。
同じ胃がんであってもステージ1の5年生存率は98%に達するのに対してステージ4では同8%で12倍もの差があるのです。
胃がんに見られる特徴的な自覚症状はこちら。
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