ビタミンCを十分とって肝臓の代謝をスムーズにすることで身体を守る
「大量のビタミンCが風邪に効く! 」と1970年代に唱えられてビタミンCブームを引き起こしたのは、米国のライス・ポーリング博士。ノーベル化学賞とノーベル平和賞をダブル受賞している現代化学の父 である。
風邪の予防と治療だけならば、ここで取り上げる必要はないのだが、ポーリング博士はそのとき、「ビタミンC のガン予防効果」 も唱えたのである。その後の研究などで、今日ではビタミンCがガン予防に働くことははっきりと認められている。
では、ビタミンC が発ガン予防にどのように作用するのか? 。
- 発ガン怪物質・ニトロソアミンの生成を防ぐ
- そのほかの発ガン性物質を解毒
- 抗酸化作用
。 。以上の3点が大きくガン予防に結びつく。
1 のケース。ニトロソアミンという発ガン性物質はアミン類と亜硝酸塩が反応してできる。アミン頬はたんばく質の分解過程ででき、肉や魚に多く含まれている。一方、硝酸塩は野菜に多く、これを漬物にすると漬物細菌によって亜硝酸塩に変化する。ハムやソーセージなどには食品捧加物として亜硝酸ナトリウムが入っている。
食べ合わせでアミン顆と亜硝酸塩が一緒になって強力な発ガン怪物質・ニトロソアミンが誕生し、発ガンに向けて働きかける。ところが、ビタミンCを一緒にとっていると、ビタミンC がニトロソアミンの生成を阻害するのである。
2のケース。ビタミンC は肝臓における薬物代謝にも関係し、ほかの発ガン性物質もよりスム
ーズに体外へ排出するように作用する。
3のケースは、細胞をサビさせる活性酸素に対抗するように働く。DNA の損傷を防ぎ、ガン化を予防するのである。
今日、ビタミンCの1 日の必要所要量は50リグラムとなっているが、ポーリング博士はガン予防には1日1000〜10000 ミリグラムを唱えた。必要所要量の20~2 0 0倍にも上る。幸いビタミンCは水溶性で身体に余計な量は尿と一緒に排出されてしまうので、副作用はない。ビタミンCを多く含んでいるのは野菜と果物。だからといって果物をたくさん食べると、糖分も多量摂取することになるので太りやすくなる。野菜はゆでたり、炒めたりするとかさが小さくなり量をとることができるが、食べ物からでは限度があるので、多くとるにはビタミンC製剤を上手に活用する。特に年配者や喫煙者、ストレス過多の方々は、より多くビタミンCをとることが必要。
喫煙者では、タバコ1 本吸うとビタミンC が25ミリグラムも破壊されるといわれているし、ストレスでも多量にビタミンC が破壊される。老人では免疫力の低下により、ビタミンC のパワーを使うのにロスが多くなっているからである。このほか、最近は環境ホルモン「ダイオキシン」が問題となっている。これとてもビタミンCを十分にとって肝臓の薬物代謝をスムーズにすることで身体を守ることができる。十分なビタミンC の多量摂取を 。
ガンだけでなく肝臓を強化したいときにもビタミンCが有効
→
「肝臓を強化」したい時の食事はここに注意する(ビタミンCがポイント)
PR