ガンについては、実にさまざまな観点から研究が進められています。中でも盛んに議論されているのが、「ガンにかかりやすい性格」です。
米国の心理学者の博士によると、ガン患者の多くに、怒り・不安・悲しみを外に出さず、控えめで自己犠牲的という共通点があるとしています。
つまり、ガンにかかりやすいのは、「まじめでいい人」というのです。博士は、こうした性格の人を、英語でガンを意味するキャンサー(CanCer)の頭文字をとり、「タイプC」と名づけました。まじめでいい人は、感情を抑えている分、常にストレスを受けています。タイプC の人がガンにかかりやすいのは、ストレスが一番の原因といえるのです。ストレスは自律神経を乱して体の不調を招き、免疫力(病気から体を守る力)も低下させます。
特に胃ガンの発病には、ストレスとの深いかかわりが指摘されています。なお、自分がタイプCかどうかは、最後チェックテストで自己診断ができます。
がストレスを感じているとき、脳内ではセロトニンというホルモンが不足します。このセロトニンは「幸せホルモン」ともいわれ、不安を跳ね返して心を安らかにする働きがあります。
ストレスを解消してガンを防ぐためには、脳内のセロトニンの就鮮量を増やすことが重要になります。そこで、ぜひ試してほしいのが「幸せ深呼吸」です。幸せ深呼吸は、息を吸ったときにおなかをふくらませ、息を吐くときにおなかをへこませるようにします。
また、10砂かけて鼻から息を吸い、20~25秒かけて口から息を吐き出します。このようにすると深い呼吸となり、血液中の二酸化炭素が増えます。
実は、脳内で二酸化炭素の量を感じる呼吸中枢は、脳の肝縦隊(脳幹仇満と呼ばれる部分にある小器官)のセロトニン神経です。
腹式呼吸を行うと、セロトニン神経が刺激されて脳内のセロトニンが増えるため、精神の安定につながるのです。幸せ深呼吸を行うさいは、「気分がいい」「すべてうまくいく」といった楽観的な言葉を念じながら行ってください。緊張がほぐれてストレスも解消するので、南向きな気持ちになれるのです。
タイプCの自己診断 - 腹を立てることはめったにない。
- 他人より自分が劣っていると感じることがよくある。
- 人に頼みごとをするのは苦手
- 自分を主張するほうではない
- □自分自身の要求より、知人や同僚が何をしたいかに注意が向く
- 自分自身の要求より、家族の要求のほうを大切にする
- 人からの頼みごとを断れない
- 権威のある人に立ち向かうのは難しい
- 仕事でも遊びでも、競争は苦手
- 周囲から温厚な性格と見られている
- 親しい間柄の多くの人から、感情的または肉体的に虐待されたと感じたことがある
- あまり泣かない
- めったに怒らない。いつも冷静
- 感情的になっている自分に気づくと、できるだけ早く落ち着くようにしている
- 自分の人生には、刺激や興奮、華やかなことが欠けていると感じることがある
- 親しい人との関係は悪くはないが、何かが足りないように感じることがある
- 自分が強気に出ると、人から敬遠される気がする
- 自分はいい人だと思うし、周囲もそう思っているようだ
- 人から自己中心的と思われたくない
この中で10個以上あてはまるとタイプCにあてはまります。
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