ここ数年、健康を保つために、ウォーキングを行う人が増えてきました。この歩くという行為は、ガンの予防にも
大変有効です。
ウォーキングを行うと、全身の血行がよくなって、新陳代謝(古いものと新しいものの入れ替わり)も活発になり、発汗作用や利尿作用などが促されます。
汗をかいたり尿や便を排泄したりすることで、体内の有害物質(発ガン物質など) もいっしょに排出されるのです。しかし、運動をしない生活を続けていると、有害物質が体内に滞るようになり、ガンを発症しやすくなります。
実際、ガンの患者さんには、汗をあまりかかない人や便秘の人が多いのです。基礎代謝が低下している証拠です。
米国や日本の研究では、ガン予防のために1日1時問程度、距離にして約3 km を歩くといいとされています。体力に自信のない人は、まず30 分歩くことを目標にして始めてみるといいでしょう。
ウォーキングは朝、太陽の光を浴びながら行ってください。日光を浴びると、体内でビタミンDが作られるからです。ビタミンDは体内で作られる唯一のビタミンで、骨にカルシウムを定着させる働きがあります。最近の研究で、体内で作られるビタミンDには、活性型ビタミンDに変化して大腸ガンを防ぐ作用があることもわかってきました。
細胞の遺伝子(遺伝をつかさどる本体)に直接働きかけて、細胞のガン化を防ぐと考えられているのです。日光を浴びながら歩けば、ガン予防に役立ちます。ただし、日光に当たりすぎるのもよくないので、日差しの弱い朝に行ってください。ぜひ毎日の習慣として、朝のウォーキングを習慣にしましょう。
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