鼻の異物の侵入防止機能人間は鼻と口のどちらでも呼吸が可能ですが、もし、口で呼吸しているとしたら、すぐにやめましょう。
口呼吸は、ガンを招く惑い習慣だからです。そもそも空気中には、バイ菌やウイルス(細菌より小さな微生物)、排気ガスなどの有害物質が満ちています。それでも鼻で呼吸していれば、異物が自然に排除されます。
鼻の穴には鼻毛が生えているので、大きめの異物は鼻毛に引っかかり、粘液(鼻汁)によって流されるのです。鼻毛や鼻汁は、フィルター(ろ過器) の働きも担っています。微小なバイ菌やウイルスの侵入も防いでくれると同時に、湿った空気をのどの奥に送っているのです。また、鼻からのどにかけての部分には、免疫(病気から体を守る働き) の主役である白血球を作る献樅リンパ組織が集中しています。特に、鼻の奥にある咽頭扁桃、、鼻の穴側に近い耳管扁桃には、空気中の異物を直接取り除く働きがあるのです。
口の中や、口の奥にも一局桃リンパ組織はありますが、食べ物の浄化が主な役割なので、空気中の異物に対してはほとんど力を発揮しません。つまり、口呼吸ではいとも簡単にバイ菌やウイルスが体内に侵入してしまうのです。
ガン予防のためには鼻呼吸 体内にウイルスなどの腸内の微生物が増えると、遺伝子の変化が起こり、その結果、ガンの危険度が高まってしまいます。
免疫の働きには、白血球とミトコンドリア(細胞内の小器官) が深くかかわっています。体内にバイ菌やウイルスが侵入すると、白血球はウイルスなどを取り込んで、ミトコンドリアが熟を発生させて殺そうとします。
ところが口呼吸を続けていれば、のどの一局桃リンパ組織が傷ついて免疫力が低下します。すると、のどの扁桃リンパ組織で作られた白血球は、バイ菌やウイルスを退治できなくなるばかりか、これに感染してしまいます。
その結果、白血球自体が運び屋となって全身の組織・器官にバイ菌をばらまいてしまうのです。
こうして組織や器官が大量のバイ菌を抱えるようになると、バイ菌の遺伝子と白血球の遺伝子の核酸(細胞の中心にある細胞核の酸性物質) の問に複合体(キメラという)が生まれます。
白血球は、複合体へと変質した細胞を退治できません。そのため、悪玉物質が細胞内に蓄積されていき、ついにはミトコンドリアも変質してしまいます。こうなるとますます免疫力は低下して、ガンを招きやすくなるのです。
ガンを防ぐためには、腸内微生物を血液に侵入させないこと。そして、ミトコンドリアの働きを高めて免疫力をアップすることが肝心です。その最も簡単な方法が、鼻呼吸。口呼吸の人は、日ごろから意識して鼻呼吸を心がけるようにしてください。
睡眠中にいびきをかく人は、特に口呼吸になっていますからいびき対策をすぐに行いましょう。
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