ガン細胞が増殖するのは午前0時~5時の間睡眠を毎日十分にとることは、人間が健康を維持するうえで欠かせません。現代人の多くが睡眠時間を削ってTVを見たり、インターネットを行う時間にあてていますがこれは大きな間違いです。帰宅したらできるだけ早く食事をとり、入浴して眠る時間を確保することが大切です。
特に働き盛りの人の睡眠時間の不足が問題です。
睡眠不足になると体に疲れがたまるばかりか、免疫力(病気から体を守る力)も低下して病気にかかりやすくなるのです。
特に、睡眠不足はガンの大きな危険因子(病気を招く要因)となります。
人間の体内では、午後8時から午前4時までの問に代謝(体内で行われる化学反応)が活発に行われます。この時問帝に眠ることで、新陳代謝(古いものと新しいものの入れ替わり)もスムーズに行われるのです。
こうした代謝によって、細菌やウイルス(細菌より小さな微生物)、そしてガンなどの異物を排除する免疫力も強化されます。そのため、睡眠によって代謝を促すことは、ガン予防の観点からも大変垂要といえるのです。人間の体内には、健康な人でも毎日、数千から数万個の小さな「ガンの芽」が生まれているといわれています。しかし、ガンの芽ができても、多くの場合、ガンを発症することはありません。
免疫力を担うリンパ球などが、ガンの芽を摘み取ってくれるのです。ちなみに、ガンの芽が1つのガン細胞になるまでには、10~20年かかります。こうしたガンの芽が盛んに生まれるのは、午前0時から午前5時までの問。この時間帯は、代謝が活発になって免疫力も発揮される時問帝と重なっています。午前0時前に就寝していれば、ガンの芽は速やかに退治されます。ところが、夜更かしや昼夜逆転(昼寝て夜活動する) の不規則な生活を送っていると、免疫力が十分に発揮されないため、体内でガンの芽が増えてしまうのです。
睡眠と免疫力の関係は、自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)からも説明できます。夜眠ると自律神経のうちの副交感神経(体を休ませる神経) が優位に働いて、リンパ球が大量に作られます。ところが、眠らずにいると自律神経のうちの交感神経(体を活発に働かせる神経) が優位になり、リンパ球の働きが衰えてしまい、ガンを招きやすくなるのです。
こうしたことは、文部科学省などの共同調査でも明らかになっています。昼夜逆転の生活を行っている男性は、そうでない人よりも前立腺ガンを発症する危険度が約3倍も高くなっているのです。
また、米国のガン研究センターの調査もあります。深夜1〜2時まで起きている夜更かしの女性は、その時問に眠っている女性に比べ、乳ガンにかかる危険度が明らかに高いと報告されています。ガンを予防するためにも、ガンの芽が生まれる午前0時前には就寝し、少なくとも7時問は睡眠をとる習慣を心がけるのが重要です。
1日の中で「ストレス」を強く感じたり、いやなことがあった日は特に早めに寝ることも大切です。そんな日は少し夕食の量を控えて胃腸を休ませた上で十分な睡眠を確保します。
入眠時になかなか眠りに入れない人は、クラシック音楽のオルゴールを聴くと効果があります。リラックスできるためにゆったりと眠りに入ることができます。
人間の脳がゆったりリラックスする音楽は「モーツァルト」です。これは科学的にも証明されています。
こちらのようなモーツァルトのオルゴールセレクションを試してみるといいかもしれません。
副交感神経を優位にするために音楽はよいきっかけになります。日常的にいやなことが重なってもしっかり熟睡できれば忘れるように人間の体は作られています。
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