ガンは早期発見が第一ガンは、30年近くにわたって日本人の死亡原因のトップ
に君臨しています。しかし、医療の進歩によって、ガンの治療成績は確実によくなってきています。今やガンは、早期に発見できれば、それほど怖い病気ではなくなりつつあります。
ガンが治りやすくなったことを示す好例は、胃ガンです。かつて胃ガンは、進行ガン(大きさが4cm以上)で見つかることが多く、死亡率の高いことで知られていました。
それがガン検診の普及によって、胃ガンの半数以上が早期発見されるようになり、死亡率が大幅に低下しているのです。このことからも、ガンをいち早く察知するために最も有効なのは、定期的に検診を受lヰりることといえます。ただし、検診で異常がなかったからといって油断してはいけません。検診で見つからないガンもあるので、体の調子が悪くなったら、ガンを疑うようにしましょう。
ところで、「初期ガンには自覚症状がない」と信じている人が多数いらっしゃいます。しかし、それは問違いです。初期ガンには、ハッキリと自覚できる前ぶれがあります。
患者さんによっては気づかないことも多いのですが、問診をすると共通した症状が浮かび上がってきます。
前ぶれの第一は、朝起きたときのだるさ。全身にだるさを感じます。
第二は、食欲の低下。好きな食べ物を嫌いになったり、脂っこい料理が食べられなくなったりします。
第三は、ガゼを引いているわけでもないのに37度前後の微熱が続くことです。
以上の三つは、どの部位のガンにも共通して現れる症状なので、ぜひ覚えておくようにします。
そのほかに例えば、胸が痛む場合は肺ガン、あごの片側だけがしびれる場合は乳ガンといった前ぶれもあります。の以下にそれぞれのガンの「部位別前ぶれ」を記載しました。この症状に注意し、月に1 回くらいチェックするといいでしょう。体が発する小さなサインを見逃さないことが、ガンを命取りの病気にしない一番の秘訣といえるでしょう。
胃ガンの前ぶれ- 食べたものが食道の下端につかえる感じがする
- 食後にみずおちあたりに鈍痛・不快感が起こる
- みずおちあたりに違和感・不快感が起こる
- 慢性的に、胃もたれ・胃の不快感・腹部の膨満感がある。
- 胃i夜の逆流がよく起こる
- 悪臭を伴うゲップがよく出る
- 上腹部にしこりがある。
胃ガンになりやすい人- 漬け物や塩蔵食品(タラコなど)をよく食べる人
- 濃い味付けが好き
- たばこを吸う
- ピロリ菌に感染
- 生野菜をほとんど食べない
https://malignant-tumor.com/archives/302肺ガンの前ぶれ- 上腕内部に焼けるような痛みが片方の腕だけに起こる。
- ・コホンコホンという乾いた咳が1ヶ月以上続く。
- ・白っぽい透明なタンや血が混じったタンが出る
ある程度進行してからあらわれる症状- 指先が太鼓のバチのような形(パテ指) になる
- 気温が高いのに、背中に冷えを感じる。
- 胸や背中に痛みを感じる
- 呼吸がしにくくなったり、声がかすれたりする。
- 首が肥大したり、むくんだりする
https://malignant-tumor.com/archives/332大腸ガンの前ぶれ- 便の周囲がうっすらと血で赤くなっていたり、便に血が混じっていたりする(鮮血なら直腸ガン、黒っぼい血なら結腸ガンの疑いがある
- 便秘と下痢を頻繁にくり返す。
- 細い便、残債感、排便後すぐの便意がある
- 貧血や貧血による立ちくらみが起こる(特に男性
の貧血は、大腸ガンの可能性大)。 - 食欲不振、腹部膨満感、下腹部句痛が起こる。
https://malignant-tumor.com/archives/313食道ガンの前ぶれ- 熱いものや冷たいもの、酒、酸味の強いものを飲み込むときに、胸のあたりにしみるような痛みを感じる。
- 飲み込むときに、のどにつかえる感じがする。
- ゲップがよく出る。
- かすかに前胸部痛がある。
すい臓ガンの前ぶれ- みずおちから左のわき腹にかけて痛みを感じる。背中や腹部にも痛みを感じる。
- 酒がまったく飲めなくなったり、脂っこいものを嫌うようになったりする。
- 消化不良を起こして下痢をしやすくなる
- 糖尿病が急激に悪化する
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